タブレットを持ち歩きし過ぎると、肩を壊します。野球肩よりも深刻かもしれません。どうもモバイルプリンスです。
今回はTAB×TABの管理人さんよりChrome OSを搭載したPCっぽい不思議なデバイスChromebook Acer C720(以下、C720)をお借りして一週間使ってみたのでレビューします。
結論からいうと「2万5千円でここまでできる!!」と感じるか「2万5千円だけどこれだけしかできない!!」と感じるか、非常に賛否が別れるデバイスだと思いますので、その辺りの理由を述べていきたいと思います。
Chrome OSとは何か?
今回紹介するC720は、Chrome OSを搭載した、一般的なPCとは少し違ったデバイスです。
Chrome OSとは「Google Chrome及びそれに付随する簡易ソフトしか動かない変わりに、廉価でサクサクでバッテリーがメチャクチャ持つ」という、かなり割り切った作りになっております。
【できることできないことの一例】
・インターネット閲覧→◯
・テキスト入力→◯
・艦これなどのブラウザゲーム→◯
・Microsoft Officeを使って資料作成→×
・iTunesを入れて音楽やiPhoneの管理→×
・ゲームや面白アプリなどを入れておもいっきり楽しむ→×
こうした少し特殊な性質のデバイスということを前提にレビューを進めていきます。
いたってスタンダードな外観とインターフェイス
それでは外観を見てみましょう。
いわゆる、ほとんどの方が想像するであろう「ノートパソコン」というオーソドックスな形をしております。
クラムシェル型で、キーボード搭載。そしてタッチパネルは非対応なので、下手なWindows 8.1を搭載したタブレットと2in1型のパソコンよりもパソコンっぽいです(逆にいうと、日本で店頭販売が開始された時に勘違いして買う人が出てくる可能性も大)
C720は重量が1.3Kgなので重くはないのですが、ほぼ同サイズで11インチのMacBook Airが1.08Kg、VAIO Proが770g(タッチパネル無しモデル)なので、「軽い」とは思わなかったのが正直なところ。
各種インターフェイスを見ていきます。左側面部は左から充電端子、HDMI端子、USB端子(3.0)、イヤホン端子。
続いては右側面。左からSDカードスロット、USB端子(3.0)、セキュリティチェーン用の端子。
下手なWindowsタブレットはおろか、MacBook Air11インチよりも充実していて少し笑えます。
「ルックスはいまいちだけど、巨乳」という様にアンバランス感と言いますか、持て余している感スゴイです。
キーボードはUS配列。ただ印字と実際に入力に若干の差異がありまして、「@」は印字通りに入力してもダメでしたので、初期設定のGmailアカウントの設定に若干手間取りました(答えはPの右隣の[のキーでした)
キーピッチも問題なく、慣れればそこそこ早くタイピングすることが可能だと思われます。少なくともタブレット+Bluetoothキーボードよりは楽でした。しかしながら、打鍵感などは「価格相応」と感じるクオリティで手放しで褒めるのは少しむずかしいです。
背面には各種項目が印字されていますが、技適マークもしっかりついており、日本でも使うことが可能となっております。
インカメラも搭載されておりますので、ハングアウトなどでビデオチャットする際も別途カメラを取り付けなくてOK。
意外とACがかさばります。普通のPCっぽい感じ。
出力的にmicroUSB端子が無理なのは分かっています。わがままなのは分かっていますが、この大きさのACを持ち歩くのは少し気が引けます。
外観や質感は価格相応のチープさを多少感じますが、インターフェイスで各種端子は充実しており、無駄に拡張性の高さを感じました。また、日本で発売された時にはどう普通のPCやAndroidなどを搭載したタブレットと違いを店頭で打ち出すのか、そうしたところも注目ですね。
ブラウザはまさにフルのGoogle Chrome!!
起動すると初期設定に入りますが、Googleアカウントを入れるだけで完了です。既にGoogleアカウント持っているならスマホよりも簡単でした。
デスクトップは鬼の様にシンプル。もともとデスクトップには何も置かない派なのですんなり使えます。
左下にWindowsで言うところの「スタートメニュー」でアプリ一覧が出ます
電卓やヘルプ、ファイルマネージャー以外は選択するとブラウザが立ち上がります。
本体の設定もブラウザで行うことになります。項目が少ないので、ライトユーザーにとっては安心かもしれません。
Chrome OSだけあって実際にChromeを使ってブラウジングすると、快適です。
AndroidタブやiPad向けにもChromeはアプリで提供されていますが、設定の項目などが若干PCのフル版とは違うので物足りなさを感じていましたがChromebookなら問題なしです。
これって、結局だれが買って満足するの?
と、いうことで「見た目はパソコン、中身はただのブラウザ」と非常に特殊な仕上がりとなっているChromebookです。
いいところとダメなところをまとめてみましょう。
【C720のいいところ】
・起動が速い(約7秒で起動)
・連続稼働時間が8.5時間とバッテリーがかなり持つ(更にスリープ状態だとほとんど減らない)
・金額が安い(輸入総額約25,000円)
【C720のダメなところ】
・使える機能に大幅な制限がある(厳密にはChromebookの特性)
・質感が金額相応(特にキーボードとタッチパッド)
と言った所です。ブラウザが主な用途、Googleサービスを使い倒している人は有りですし。全てをこなす、メインマシンを求めている人には絶対に勧めることは出来ません。
ブロガーもありかな?と思いましたが、ある程度収益化出来ているブロガーはMacBook Airなどを買う方が最終的なパフォーマンスが向上してすぐに金額分がペイできると思いますし、簡単な日記的なブロガーはタブレット+Bluetoothキーボードくらいの方が幸せになれそうな気もします。
私個人としては、価格が3万5千〜4万円くらいまで上がってもいいから、本体の質感が上がったモデルが出ると食指が動きますが、金額が金額なので「風俗に行った」と考え、何も考えずに買うのもありなのかなーとも思いました。
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